6月15日(火)  日本資本主義の父・渋沢栄一の原点を振り返る

                                      

                                                    講師 歴史紀行作家 富永 明朗 氏

 

すでにNHK大河ドラマ「青天を衝け」が放映中でもあることから、93人の多数の参加で、先生の解りやすくテンポの良いお話しぶりに、興味深く熱心に聞き入った一時間半でありました。渋沢栄一は武州榛沢郡血洗島の藍玉製造を手掛ける豪農の長男として誕生、5、6才で父から読み書、7才で従兄から四書五経、日本外史等を学ぶ。18才で従妹の尾高家の千代と結婚。 21才頃、初めて江戸に出て、海保塾、千葉道場などで過ごし、次第に攘夷思想に目覚める。しかし倒幕運動から一転、一橋慶喜(後の徳川慶喜)に仕える。28才の時、パリ万博使節団としてフランスへ。現地でまずは髷を切り、西洋の近代的な産業や諸制度などを見聞。帰国した後は明治新政府で大蔵卿(大臣)として、新しい国作りに尽力する。 34才頃、官僚を辞め、実業家に転身し、第一国立銀行をはじめ500に上る会社の設立に関り、加えて教育・社会慈善事業の数は600に及ぶそうです。 「個人の富は人への思いやりにつながりそれは国家の富である!」と。77才で実業界を引退し、91才で永眠。2024年には新紙幣一万円札のお顔に!これは大変楽しみであります。 

永富先生のお話では渋沢栄一の生涯は一時間半では語りつくせず、本当は3回ほどに亘ってお話したいとの事でした。       MK記   


昨年に続き歴史紀行作家の富永明朗氏をお招きして1時間30分の講演をお願いしました。プロデクターを使い写真や地図を取り入れ、分かりやすくお話しをして頂きました。6期は20名の参加者、他の期からは73名の参加者と用意した会場がいっぱいの大盛況でした。NHKの大河ドラマ「青天を衝け」と相成っていたので、皆さん大変熱心に興味深く聴講されていました。24年度に発行予定の新1万円札の肖像画が渋沢栄一氏であることからも興味を持たれたことでしょう。同郷のよしみと言えますか分かりませんが、多くの偉人たちの中でも何か親しみを持ち身近に感じられるのは私だけでしょうか? 渋沢栄一氏の生い立ち、時代の流れ、大きな心、先見の明、実行力等が備わって日本資本主義の礎を築いたおひとりではないでしょうか。今回の講演が成功したのは、6期の皆さんの協力と結束力によるものと思われました。これからもこの力を活用して活動しましょう。                                                                                                                    ST記